構音障害・滑舌

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構音障害とは

まず、言語音は「発声」「共鳴」「構音」の過程があります。
発声は、肺からの呼気が「声帯」を振動させ音声を生じる。
共鳴は、喉頭から口腔・鼻腔の大きさの変化で音声を特徴づける。
構音は、喉頭から下唇や鼻孔までの通路を狭くしたり閉鎖して音声を言語音にする。

構音器官は、音声を呼気を使って子音をつくるもの。(下顎、舌、口唇、軟口蓋)

構音障害も器質性構音障害(口蓋裂、舌の形態異常・機能異常)、運動障害性構音障害(脳血管系疾患)、機能性構音障害(言語発達の遅れ)があるが、舌小帯短縮症は器質性構音障害にあたる。

赤ちゃんの時に舌小帯短縮症を放置しておくと必ず構音障害になります。
小児科に哺乳障害や舌小帯短縮症でかかると、「哺乳障害は様々な原因があり、3歳~5歳で『ら』が言えなかったらその時に専門医に相談すればいい。様子を見ましょう。」と言われて鵜呑みにすればもれなく構音障害になってしまいます。そして保育園から『ことばの教室』に通うことになりますが、通っても器質性構音障害のため舌小帯を切ってトレーニングしなければ治りません。

このような舌小帯の場合、哺乳障害、嚥下障害、摂食障害、構音障害、睡眠時無呼吸症になる場合があります。

第55回 子育て応援ラジオ【ママラジ】レディオBINGO 電話出演オ【ママラジ】レディオB2013年12月3日(火)

ことばの発達

ことばの発音と口の中の構造も関係があるようです。
たくさんの口の中を見ている方といえば歯医者さん
歯科医の立場からことばの発達に付いて伺います。
今日はお電話がつながっております。
静岡県富士市にあります医療法人社団井出歯科医院院長井出明邦さんです。
井出先生福山にきたことがあるということですね。


そうです。今年の2月にですね構音障害の治療法に付いてはなしをしてくれということでお伺いしました。

構音障害?発音障害と考えた方が宜しいでしょうか?

ちょっと違いましてカ行・サ行・ラ行が上手く言えないものに関して構音障害と私は捉えています。

歯医者さんである井出先生がこの構音障害と言うのはちょっと不思議だったのですが?

構音障害の原因が、舌の裏のスジが舌小帯と言うのですが、これが短い人に多いものですから。
それで私が矯正を25年やっていまして、
後戻り防止に舌小帯をずっと切っておりましたところ、子供さんの中にサ行が言えない子供さんがいらっしゃっていて試しに切らせていただいたところ、上手く発音できるようになったのでこういう治療を始めました。


舌小帯と言うのはベロと下顎のところに繋がっている部分ですよね。
歯の矯正と舌小帯、関わりがあるんですか?


歯並びと言うのは舌が前に押し出す力と唇が戻す力で綺麗なUの字になるようになっていまして、このバランスが悪いと歯並びはぐちゃぐちゃになってしまいます。
それが今の矯正の治療法の原点です。


歯の矯正をしただけではまた後戻りしてしまうから、合わせて舌小帯の治療、切除もしていたということですね。

はいそうです、そのとおりです。
それプラス、今のお子さんはポカーン口、口呼吸が多いものですから上唇の力が弱いのでどんどん舌が歯を押しやってしまい、反対咬合、上顎前突(出っ歯)になるお子さんが非常に多くなっております。
その時に後戻りの時に出てくるのが反対咬合で下顎の歯を押し合うものと、矯正の場合舌小帯だけなく上唇が弱いためバランスが悪いために出る。
矯正歯科の先生は、舌小帯とセットなんですね。


成程、そこで先生が気づいたのが舌小帯と構音障害なんですね。

それとどなたもまだ言っていないのですが、上顎の口蓋が口呼吸のために今の子供さんはどんどん深くなっているんです。
そのために舌が届かなくなっている
発音する際に口蓋を摩擦して話すのが発音なんですが、上顎が深くなって届かないんです。
空振りするので構音障害になりやすい。
その2つに気が付いた。(舌小帯が短い、口蓋が深い)
舌小帯だけではなく、本当は口蓋も治さなければならないんですが、一度深くなった口蓋は浅くすることができないんです。
ですから舌小帯だけ取り敢えずやっている。


井出先生は構音障害について取り組んでいらっしゃるということですが、構音障害は体の構造上に問題と考えられているということですね。
どうしてこういう風に考えるようになったんですか?

「サ」「タ」とか上手く言えないお子さんの舌を診たところ、上に挙げることができないんです。
持ち上げることができず、中には「ハート型」になるお子さんが多かったものですから、もしかすると舌が上顎に付かないために発音できないので舌小帯を切れば改善できるんじゃあないかと考えました。

実際に舌小帯を切ってお子さんたちはどのように変化されましたか?

発音だけでなく、食べるスピードもまず速くなり、舌が唇より前に出るとかそういう機能が出てきて、それから私の訓練をやってもらい、切っただけでは構音障害は治りませんで、舌も筋肉なので筋トレをやってもらいます。
それで「シャ」が「サ」になる変化が出てきました。

先生のところでは舌小帯の治療をやられているお子さんが数多くいらっしゃると思いますが、始める年齢はどのくらいの方が多いですか?

実際に相談位来るお子さんは小学校1~2年生、下のお子さんでしたら幼稚園に入ったばかりのお子さんがいます。
そのお子さんは静岡の方ですがことばの教室に入るか入らないかの境目で、インターネットをウチを探して、舌小帯切除して今では「サ」が「タ」になっていたのが何回かに一度は「サ」と発音するようになってきました。

ご自分の子供が構音障害であると気づかれるのがそのくらいの年齢になるんですね。

一番気づいてくれるのはおじいちゃんおばあちゃんです。
今は核家族が多いので偶にお孫さんのところに行き、「ウチの孫はどうも変な喋りだよ。」と気づくケースが多いです。


その他構音障害の原因って考えられますか?

今は口呼吸のお子さんが多いので口輪筋の力が弱いので、発音する時に口を大きく開けたり、窄めたりすることができません。
口輪筋の力が弱いために構音障害が起きる場合もあります。
更に口呼吸だと口の中が陰圧になって高口蓋といって深くなり、舌が付かない場合もあります。

構音障害のお子さんは構造上の問題であろうといことから治療のスタートになるわけですね。
特に多いのが舌小帯ですね。
それ以外の場合はどうされますか?

その場合は筋トレを一緒にやってもらいます。

それで改善されるお子さんもいらっしゃるということですね。
特に25年やられている舌小帯切除はどのような処置ですか?

まず局所麻酔で舌小帯の部分に麻酔をしまして、切除しまして、その後縫合を2~3本させていただきます。
溶ける糸をしようさせていただいておりますので遠方の方でも問題なく溶けてしまいますので心配ありません。
全国からいらっしゃっていただいております。

遠方と言えば、私たち福山からも先生のところに通われているということを聞きました。

2月にお伺いした時に拝見させていただいて、6月に舌小帯切除をさせていただきました。
舌小帯切除を希望される保護者が多い、そして先生も切った方がいいんじゃあないかというアドバイスなさる。
実際にお母様、お父様に子さんの舌小帯が上につかないのを見ていただいて説明に入らさせていただいております。


例えば、今ラジオを聴いていらっしゃるお母様にしていただきたいことは「あかんべぇ」をするじゃあないですか?ベロがどうなっていたら舌小帯が短いというような判断になるのですか?

先割れ、ハート型になっています。
舌小帯が短いから突っ張っている感じ、中で引っ張っている感じ、舌の先が割れている感じですね。
ただし、「あっかんべぇ」で下に舌を伸ばしたときにはなりません。
「あかんべぇ」から舌を上に挙げた状態でなります。

上唇に近づけてくるりんと回す状態。
その状態で舌を挙げないとハート型になりません。


それで先が割れるようでしたら舌小帯が短いと判断する訳ですね。

もうひとつはソフトクリームですね。
ソフトクリームをコンビニで購入するともれなくスプーンが付いてきています。
昔ですとソフトクリームが垂れるなあと思ったら舌でペロンと舐めれたんですが、舌小帯が短いとできません。


そういったところでお母さんやお父さん方は気にかけていただくといいということですね。
舌小帯切除の後、糸は溶けるんですが、そのあといろんなトレーニングがありますよね。

構音障害は英語の「L」の発音と同じで「ラ・ラ・ラ・ラ・ラ・・・」と発音すると上顎の口蓋を舌が叩きます。
その際に「ラ」と「ラ」の間に「カ」「サ」「タ」を混ぜながら発音させます。
これができない場合はベロを上に挙げる訓練をしなければなりません。
それは上顎にマウスピースを作りその内側に舌が入るポケットをつけてその中に舌を入れる練習をしてもらいます。


それで構音障害は改善されるんでしょうか?

はい、それで大丈夫です。

ここでちょっと質問なんですが、舌小帯が短いお子さんは全てが構音障害なんでしょうか?

口蓋が深い場合が多く、中には怪しいんですが、ごまかして話す方もいるので難しいんですが、口腔内を拝見すれば大体分かります。

そうしますと保護者の判断と先生の判断の相談の上その後となりますね。
それと先生のところは口呼吸もダメですからその訓練もされるんですね。

構音障害は舌小帯と唇の力のセットでやっていかなければなりません。

口輪筋を鍛えるのにいろんな方法があると伺ったのですが?

まずは有名なのはパタカラがあります。
これが難しければ、歯医者さんで口の中の写真を撮る時に口をプラスチックで広げるリップ・ワイダーというのも効果的です。
パタカラは口を閉じるものでリップ・ワイダーは歯の写真を撮るために広げるものでパタカラはリップワイダーからヒントを得て発明されたものです。
唇の力が弱いので今のお子さんは口を窄められないので口笛が吹けません。


そういったものが全てことばの発達、構音障害に繋がるということですね。
舌小帯切除後のお子さんたちはどうですか?

食べ物を良く食べれるということです。
舌小帯が短いと舌の根元に付いている喉頭蓋と言う蓋が半開き状態だと誤飲の危険性があります。
赤ちゃんでも離乳食を誤飲してしまいますので、できましたら赤ちゃんの時に舌小帯をしっかり見てあげて欲しいです。


子供たちの発音がしっかりできないのを教えるというのも一つですが、ちゃんと聞こえているのか、井出先生のご専門の構造上の問題も考えることも一つですね。

本来は言語聴覚士と組んでやらなければいけないんですね。
バラバラでやっているので上手くいかないと思います。


この舌小帯切除を勧める先生ばかりではないということですよね。
いろんな相談をされてお父さんお母さんが納得した方向で選択するということですね。
先生のところに来られるお母さんは構造上の問題と捉えて先生のところに来られて進んでいるといことですね。
喜びの声とか届いているんじゃあないですか?

授乳障害で舌小帯切除された赤ちゃんの体重が増えちゃったとか、反対咬合も舌小帯が短いのが原因しているんですが、すぐに治ってよかったとか、一番すごかったのは舌小帯切除後3日目に反対咬合が治ちゃったことですね。
いかにこの舌小帯がみなさんの健康に影響しているかを知っていただきたいですね。


井出先生はご専門の矯正から舌小帯、そして構音障害についてやっていらっしゃる。
それが25年続いているということですね。
今後もこういう取り組みを続けていかれると思うんですけれど、今後どういう風に進めていかれますか?

舌小帯がいろんな病気の原因だということが分かってきたんですが、一番良い予防法は赤ちゃんの時に舌小帯切除してもらえればどれも予防ができます。
そういうことを皆さんにもっと知っていただければいいと思っております。


お母さん方はまずは情報を得ることから始めることですね。
そうすればいろんな選択肢、対応ができますね。
ということはいいことですね。
では最後に子育て中のパパママにメッセージをお願いします。

私のやっています舌小帯は赤ちゃんの時に飲み方など気づいてあげればいいので、その時にベロの状態を見てあげられたらいいなと思っております。
是非ともご自身のお子さんなので良く見てあげてください。


お話は静岡県富士市にあります医療法人社団井出歯科医院院長
井出明邦さんでした。
今回は3部構成で、一部はことばの教室のある幼稚園の先生、2部は構造上の問題の私、3部は市内の小児科の先生でした。

1部の幼稚園の先生はメンタル面とよく食べることをおしゃっていました。

実は舌小帯が短いと摂食障害、嚥下障害があるのでちょっと無理ですね。

3部の先生は「R」の発音で舌小帯が短いので発音できないと勘違いされて話されていました。
小児科はどうしても様子を診ながらが多いらしい。
いつ切るかはいじめにあってから切るとその子の性格らしいです。

https://www.youtube.com/watch?v=YJSW0S3_1o4