哺乳・摂食障害

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赤ちゃんの哺乳障害

赤ちゃんの舌小帯短縮症


授乳障害、哺乳障害になっている舌小帯はこういう場合が多い。


赤ちゃんは母乳を飲む時、まず吸啜反射で乳首を吸い込みます。伸びた乳首を上顎のどてと舌でサンドイッチにして、蠕動運動のようにして母乳を飲みます。
丁度、乳牛の乳しぼりで力任せにぎゅーっと乳首を握っても出ないのと同じで、ゆっくり小指から人差し指に徐々に乳首を握ってやるとミルクは出ます。
この徐々に握るような蠕動運動を生まれたての赤ちゃんはできます。
しかし、舌小帯が短いとこの運動を阻害されるために舌全体で乳首を押し付けるだけで母乳は出ません。
その結果、空気を飲んでしまい、ゲップやおならの原因になります。
授乳障害は母乳の場合、飲んでいるのにすぐ疲れて寝てしまったり、少し飲んではゲップが上手くできないため吐いてしまうことがあります。
また赤ちゃんが上手く母乳を吸ってくれないためお母さんが乳腺炎になることもあります。
その他に年次の平均体重より低い場合があります。
当然母乳が殆ど飲めないため夜泣きもします。昔は産婆さんが赤ちゃんを取り上げた時に舌小帯をハサミで無麻酔で切っていたので、授乳障害の赤ちゃんはあまりいなかったようです。
これを小児歯科学会が禁止したため授乳障害の赤ちゃんが増加しました。

小児科に相談に行っても学会で舌小帯切除は禁止されているので「様子を見ましょう。」と先生に言われるだけなので、全身麻酔で舌小帯切除してくれる大きな病院を探したり、母乳がいっぱい出るお母さんはいいのですが、母乳を断念して哺乳瓶でミルクに代え、乳首を箸で大きな穴にして飲ませて工夫されているお母さんもいるようです。
赤ちゃんの舌小帯は柔らかく2~3mmぐらいのものが多いので、授乳障害の場合は生後2か月で舌小帯切除をお勧めします。
お母さんの母乳の出がいいと舌小帯が短くても飲めてしまいます。
また哺乳瓶の乳首の穴を箸で大きくしてしまえば舌小帯が短くても飲めます。
しかし、この運動ができないと次に待っているのは構音障害と反対咬合です。
舌が動かないため下顎前歯を押し続けます。
こういう癖が付いていれば発音は上手くできません。
3歳で構音障害が分かって舌小帯を切っても治らないのはこのせいです。
生後2か月ですと吸啜反射が残っているので早ければ早いほどいいのですが、生まれてすぐは無理です。
吸啜反射も月次が経てば消失していきます。
こういうことを小児科で新米お母さんに教えてあげれば余計な心配をしなくてもいいのですが、小児学会で舌小帯は禁止されているため「様子を見ましょう。」でごまかしています。
様子を見ても舌小帯は切れることはありません。
次に出てくる嚥下障害、よだれ、乳歯の時の反対咬合、構音障害に繋がっていきます。

生後3ヶ月の赤ちゃんの授乳障害

 富士ニュースを見て来られた赤ちゃんです。
3,314gで正常分娩、1ヶ月なでが母乳とミルクの混合で順調に体重が増える。
2ヶ月で4,500gになったが体重増加少ない。母乳とミルクの混合。
現在4,650g
哺乳瓶はとてもよく吸いついて上手に飲むのですが、母乳はあまり上手に吸えない。
泣いていると舌のスジが引きつれる感じが気になる。
舌を上に上げて泣いているとハート型になっている。
助産師の紹介と富士ニュースをみて、ネットで調べて井出歯科医院へ


 3月25日舌小帯切除手術を井出歯科医院で受ける。舌小帯切除手術から1ヵ月後。
上顎に舌が付いて、鼻呼吸もしっかりできている。
体重も6.6kgになって成長曲線の範囲に入る。

授乳障害は舌小帯が短いために乳首からおっぱいを吸綴することができないのと、舌小帯が短いために吊れていて舌を後ろに持っていけないので“喉頭蓋”気管支の蓋ができず誤飲してしまうことが原因です。